第19話

隼人 Jul.5

メールまだ読んでもらえてないんだろうな。 彼氏の束縛が日に日に強くなってきて、すきがないんだろうな。(いえ、私も連続でメールばかり書くのはしんどいです) 彼はあえりが逃げるんじゃないかと思っているかもしれないね。今はこんな時だから・・・ 今日学校で今までのメールをまとめました。いつ送ればいいのか教えてね。最後の時なんだろうか、その時は。 
今日は学校で友達に「最近のおまえおかしい、いつもと違う。」って言われた。最近の俺ときたら、「運命って信じるか」とか、「七夕の詳しい話しをして!」とか、「愛って一体、何?」とか、「精神(心)だけで人を愛することって可能なの?」とわけのかわからない質問ばかりしてるから。
(おいおい・・・キショイんだけど)

仲のいい友達は「また何かに夢中になったのか、おまえはいつもおかしいけど、なんかいつもより静か。」って言われたから。あえりの話しをした。すると、ひとりは「現実離れしすぎている。あまりにもぶっ飛んでる。騙されているんやろ〜実はどっきりやって。」と言う。(お!?) また、他の二人はだんだんあえりに引き込まれて、「かわいそうな子だ。おまえがおかしくなるのもムリはない。でも、本当にそんな人が存在するの?」と言う。(お!?お!?)考えてみると、「上月愛絵理が存在するという確実な情報がない。架空の人物かもしれない。」とまで思ってくる。でも、あえりを信じている。だから、俺の理想に限りなく近い女性であるあえりの存在を信じてます。あえりの存在を証明するものなんて無いよなぁ〜 (うーん、ここんとこ調子に乗りすぎましたかねえ)

次は、「ソウルメイト」について、話します。最初にその言葉を聞いたのは、GOOD WILL HUNTINGという映画のテーマだった。すごく爽やかな感動がある映画で、最後のシーンは涙を流しました。そこでは、ソウルメイトの関係がいっぱいありました。恋人、友達、医者と患者。それが意味するものは、「心の友」つまり、俺とあえりの関係。(ネカマと引っ掛かった男の関係?) 映画と同じ心の支えになること。
だが、ここでもう一つの話しがある。日本のソウルシンガーSUKURAが言っていた話し。彼女がアメリカに留学していた時にアメリカインディアンの心の友を意味する概念らしい。それは、誰にもソウルメイトが必ず何人かは存在して、その該当者は前世で特に親しくしていた人。例えば、前世で恋人であった人、父や母や兄弟、または、親友。そんな人は現世で必ず存在するらしい。誰にでも。SAKURAは今の夫がそうだった。また、彼女の友達もそうらしい。彼女はその友達に愛してる!とラジオの番組で言う。どうやってそれを判断するかについては、出会った時になぜか懐かしいと感じる。そして、涙が出てくる感じだって。初めて逢うはずなのに、ずっとずっーと逢っていない者が再開した感じらしい。 見えない力でソウルメイトは必ず出会う運命になってるらしい。
(Zzzzz....寝てしまいました・・・)あえりのメールを待ってます。

///彼もサラサラのバカではないようです。ちょっと考えれば分かりそうなもんやもんね。未だ声すら聞いたことが無いのだから。ま、早いうちに疑惑を取り払う必要ありですね。///

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