第14話

隼人 Jul.5

文書を渡す完璧?な方法を思い付いた。(はあ?)まず、あえりは俺に今住んでいるところの住所教えて!それと、今まで行ってた会社の名前も。俺はあえりの最寄り駅のロッカーに届けるべきものを置いておく。その会社の名前を封筒の後ろに書く、その中にそのロッカーのキーと会社の同僚らしきものからの添え書きを入れる。

もしこれが彼氏に見付かったとしても、全然不思議に思わない。彼には悪いけど、ばれたら殴られるよ。これ以上あえりに手を出したら俺が許さない!その文書を絶対に彼には見せないで!約束できる?

///こんな幼稚な手で住所知ろうなんて・・・・。甘い・・甘いよ、はやとくん。///

 

隼人 Jul.5

京大には今年、工学部と理学部に落ちました。偏差値足りていたのに!(いるいる、こんな事言う奴!)俺の夢だった。京大に行くことが。なぜか、これも運命かなぁと思った。あえりはすごいね!現役合格って。(いえいえ、でっち上げですから・・・)

考えてみれば、俺達が出会う可能性って、いっぱいあった。関大は家から一番近い大学で十分で行ける。***周辺に住んでいるから。それに行ってた高校が関大の近くにあって、関大で出身高校(***高校)ランキングベスト3には入っていると思うよ。文学部やったら知り合いは何人かはいたね。つまり、どこかで出会ったかもしれない。それを神様がいたずらしたんだね。(いたずらしているのはボクです) かなり接近はしていたね。同じ電車に乗ったことがあるかもしれないよ。(会った事あるかもね、僕と) 神様〜俺達はまだ出会ったら駄目なの?神様!おねがい、奇跡をおこして!ほんの一瞬でいいから。

///かなり切実なメッセージですねえ・・・もっともっと!!!///

 

隼人 Jul.5

家族がいないってわかったのは、愛絵理の性格で、誰かを常に必要としているように感じられたから。(誰がどう考えてもこっちが言ったからだと思うが・・・)大学に行ってないというのもその一つ。俺も親がいなかったら、いけていたかどうかわからない。決定的だったのは、風俗と借金の話しから。普通は親が入って来るのが常識だから。 (なるほど、ふむふむ) 残されたわずかな時間で精一杯あえりにメールを送り続けるよ。 俺のたった一人のソウルメイト<心の友>あえりへ   はやとより

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