第10話 隼人 Jul.2 いつ日本を出るの?はっきりして欲しいのは、俺との関係をどうするか?さっきの内容と同じ。タイムリミットはあとどれくらい?(飽きるまで。飽きさせないでね) ///うーん・・・海外逃亡ってまた現実離れしたストーリーを展開してしまったから、なかなか進行がむずかしいなあ・・・///
隼人 Jul.3 おはよう!あえり。今日はバイトです。拘束時間が長いバイトなので、かなりしんどいです。もう俺とメールしている時間もないんだね。(ごめんね、こっちも仕事があるのでね) あえりの為に、このアドレスを変えないことにしました。電話番号も。(そんなのわかってたけどね) メールを読んで、思ったことは、あえりはほんの一瞬でも幸せだったのかなぁ〜と思った。あえりは愛される女だから、相手は誰でもよかったのかもしれない。その人があえりを愛する男であれば。 あえりからのメールを待ってます。 ///相手はあなたでよかった・・・。こんなに盛り上げてくれて。///
隼人 Jul.3 やばい風邪にかかったので、一日通しのバイトはきついです。 あえりさんとのメールを見直して、考えてみたけれど、だんだん状況が悪化するにつれて、強くなっていく姿がわかるよ!たぶん彼氏を必死で守ろうとしているからだと思う。生きて、生き抜いて、幸せを取り戻せ!その時が来たら俺のことをすっかり忘れているだろう。俺が入り込む余地なんてなさそうだな。 どこにいても、何をしていても、あえりのことが頭から離れない。(ありゃりゃ)逢ったこともないのにここまで一人の女性を思えるなんて不思議だよ。(ホント不思議だ・・・) 運命って言葉の意味がわかったような気がする。(ネカマって言葉の意味もわかるかな?) すごく純粋で透き通って、強くも辛い気持ち。この気持ちを忘れたくない!だから、この出来事を文書として残すつもり。(私はwebに残すつもり・・・)いつまでもこの気持ちを大切にしたいから。 ///彼の中でこの出来事が美化・ドラマ化されているようですねえ。何だか悔しくなってきました。なんでこんなに苦労してこやつにきれいな想い出を作ってやらにゃならんの・・・ワシが。///
愛絵理 Jul.3 メール読みました。体大丈夫ですか?私の為にごめんね。こうやって私はこれまでにも色んな人を傷つけてきた気がします。 隼人さんが私に会いたいっていう気持ち、嬉しいです。でもやっぱりそれは出来ません。(できっこない!)分かってください。 その代わりというわけではないですが、一度だけ電話します。(僕の彼女でも使いますか・・・) たぶん空港からになると思います。でも、それは挨拶で詳しい話は出来ません。(打合せ大変だからね・・) だから今はメールで話しさせてください。それでは何も伝わらないっていうかもしれませんが、私は逆だと思います。 今まで隼人さんとメールでやり取りした内容は、電話だったらうまく伝えられなかったと思います。隼人さんは大丈夫だったかもしれないけど、私は人と話すのはすごい苦手。だから文章にいつも頼ってきました。 彼の借金についてはあんまり話したくないので聞かないで下さい。(あんまり考えてないので・・・) ただ、彼自身について少し話します。自業自得と言えばそれまでですが、彼自身、もうすぐ全てを失おうとしています。彼はそれでもいい、でも少なくとも私だけは失いたくないって言ってくれました。 前にも言いましたが、彼は本当に弱くて、愚かな人です。だからこそ私を必要としているのだと思います。風俗は彼が強制したわけではありません。借金取りの人に言われて私が自分で決めたこと。彼は毎日泣いていました。 同棲始めたのは流れでした。 彼との出会いは隼人さんも知ってるでしょ、チャットで話したから。(プロローグ参照) 私自身が怖かったということもあって、彼が私の部屋に毎日来るようになりました。私は嬉しかった。安心感もあったしなんか旦那さんが出来たみたいな気がして。新婚家庭ってこんなのかななんて思ったりしました。 私の夢はこんな風に旦那さんの世話をすることでした。彼の服を洗濯して、お料理作って、たまに映画とか遊園地とかに遊びに行って、、、。そんな生活に憧れていました。 ごめん、続きはまたあとで ///今回はあえりの一途な性格をクローズアップしました。個人的趣向に走ってキャラ設定しているのですが、彼にはうまくハマッているようです。/// |