第6話

隼人 Jun.30

あえりのメールを見て、その彼に対しての怒りで満たされてます。でも、ある程度の予想はしていました。あえりは全然悪くない。あえりを信じてよかった。あえりこそ、俺が知っている人間の中で、一番優しく純粋な心を持つ女性だと確信した。俺があえりのために出来る全てのことをするよ!!!

だから、とりあえずあえりの電話番号とあえりが空いている時間を教えて!(また言ってるよ・・・)無かったら、強引に作って!まずは、詳しい話しを聞きたい。借用書や彼のこと、その金融のこと。法的手段で努力したい。絶対に後悔はさせないよ!

///若いねえー。熱血だねえー。さて、次回はこれに対して言い訳します。///


愛絵理 Jun.30 

ありがとう。でも、法的手段が通用する相手ではないです。それは私が一番よく分かってるの。それから彼に対してですが、私は憎悪はないの。彼も弱い人間で、かわいそうな人。私はもう死んだ、そう思ってこれからのことは全て受け入れるつもり。 そう思って受け止めようとはしてるのですが、やっぱり怖い、、。

私はまたこれから仕事です。純粋な隼人さんとは関係の無い、別世界での汚い仕事です。そこで働く私は汚れきってしまっています。 隼人さん、あなたは私の為に全てを捨て去ることはできますか?家族、友達、学校、その他にもこれまで隼人さんが人生を生きてきて築き上げたもの、その全てを捨て去ることは出来ますか? (はまり具合を調べてみます)ごめんなさい、もう時間がありません。

///どうかな、こんな感じで。益々ヒーロー気分になるのかな///

 

隼人 Jun.30 

俺はまだあえりに信用されている気がしない。まだ、メール上の出来事なので、あえりの事がわからない。貴方の為に何をすてれるかなんて、わからない!何故電話番号を教えてくれないの?(それはネカマだから)俺はすとーかーじゃないよ!メールでは何も伝わらない。俺の気持ちも薄っぺらになる。だから、電話で話そう! 今すぐ電話してきて!何時でもかまわない。番号非通知でもかまわないよ!(電話は出来んっちゅうの)

///まだ疑っていますねえ。サラサラのバカではないようです。でも僕の方がウワテだよーん///

隼人 Jun.30

早く電話かけてきて!せかすわけじゃないけど、また、もてあそばれているような気がして怖いんだ。

///もてあそんでいるんですけど・・・。しかし電話ってしつこいな・・・。///

 

隼人 Jun.30 

今日はずっと起きてるから!明日授業やけども。あえりと話すまで。

///おいおい・・・。///

 

隼人 Jun.30 

昨日はずっとあえりからの電話を待ってました。結局、明け方に携帯握り締めて眠ってしまったけど。(ははは)ちゃんと俺からのメール読んでるやんな?どうして何も言ってくれないの?今は、かなりブルーです。いろんな意味で! 

あえりが今心配していることは、やくざの手が俺にまで回ることを心配してるんやろ−?それで、全てを捨てれるかどうかを聞きたいんやろ−?(そんな事は考えていなかったけどそうしとこ)

俺まで彼らの手によって、目茶苦茶にさせられるのではないかと思ってるんやろ−?もしそう思っているのなら、あえりは馬鹿だね。(あなたよりマシ!)俺のことをあまく見くびりすぎ。俺はあえりが思っているよりもずっーと利口で賢くて、知恵のある人間だよ!(そんな人間が易々とネカマに騙されるのだろうか?)

たぶん逢って話したら、直ぐにわかると思う。俺はあえりのメールだけでいろんなことを推理できるし、様々な方法が浮かぶ。あえりが風俗にいるってことを聞いた時、その背後に彼や無理矢理弱いあえりに風俗を強制させる圧力があることもわかった。ドラマのシナリオのように、広がっていた。(そしてあんたは主人公な訳ね・・・)

俺はあえりを助けることで頭がいっぱいなんだ。恋愛なんてその後でいい。あえりを生き返らせてやる!俺の力で!何故か俺には自信が涌いてきた。俺はへまはしないよ!慎重に動く。俺は自分の人生は自分で守る!だから、夢と現実の境を無くしたい。俺を信じて、電話してきて!時間がある時でいい。少しだけでもいい。xxx-xxxxxxxxです。この番号は覚えて!電話する前にメールで伝えて!

///完全に彼はドラマの主人公気分です。でも次回彼のストーカーぶりが露呈します。///

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